ほどけた日 | * 僕は駆け出し作家 *

ほどけた日


以前、書きました。クミンが白血病に感染していた、と。この記事ね

まぁ。もう一度この病気について説明しときます(色んなサイトで調べたものをそのまま貼り付けてるから、それが必ずしも正しいかどーかは分かりませんが)。猫白血病ウイルス(Felv)はやっかいで重い病気。感染した猫の約1/3は、そのまま持続感染となり多くは発症し、50~70%が感染後2~5年以内に死亡する場合が多く、特に子猫の場合は発症しやすく死亡率も高い。発症せずとも、感染猫は免疫力が弱まっている為にさまざまな病気が治りにくく、短命になるかもしれない。最初にこの病気と診断されてからの平均寿命は22.6ヶ月(約2年半)と報告されている。だけど、中には発症せずに生涯を全うする猫ちゃんや、陰性(-)に好転する猫ちゃんもいる。


だからクミンが感染してることを知ったときは、かなりショックでした。その検査結果が出たとき、獣医さんが『公認はされてないけど、白血病を抑えれるかもしれない方法があるよ』と言うので、その方法を試しました。それは5日間毎日病院に注射(インターフェロン)を打ちにいって、後日再検査をすると陰性になる可能性があるというもの。公認はされていないけど、着実に成果をあげている方法で、7割近くが好転し陰性になっているみたい。

もちろん試しました。5日間毎日病院に通いました。で、ひと月ほどしてから再検査をするので、また来て下さいとのこと。


クミンは家に来てからずっと風邪っぴきで、目やにとか鼻がでたり、たまにクシャミをしたり。とにかくずっと、小さいけどそんな症状が続いていたんですね。だから何度か病院にも連れて行ったり、薬だけ貰いに行ったりしてました。まぁ、元気ハツラツと暴れるのと食欲はあるので安心はしていましたけど。

でもね、これだけ風邪の症状が続いているのは、やっぱり白血病で免疫力が弱まってるからだなって思ってました。


そしてあれからひと月が経ったので、昨日行ってきました。

再検査に。



そしたらね、そーしたらね、




見っ事に好転してました~♪ 


つまり、だからもう白血病じゃないってこと♪


うおーーーーーークミーーーーン!!


よくやったぞーーーーーーーい!!!






クミンが自分の力とインターフェロンの力で病気を追い出したんです。(右に赤のラインあるでしょ。あれ1本だと陰性。左にもラインが入ると陽性)
いやーーもうめっちゃ安心しました。その病気を聞かされたときからずっとずっと胸の奥で不安が潜んでいて、一緒に寝てるときやふとした瞬間に、いつ発症するんだろう、この先どう育てていけばいいんだろ、短命になるのかな。。なんてマイナスなことをアホみたいに考えてました。爆睡してるクミンを撫でながら「一緒に、長生きしたいな」ってね。分かるかなぁ?

だから、先生に陰性になったことを聞いたときは、肩にのしかかってたものがふっと消えましたね。もちろん陽性だったとしても、発症しない可能性はあるし、長生きできるようストレスをかけず大切に育てていってましたよ。でも、その差はとてつもなく大きい。だから、ほんっとに良かった。僕はちゃんとした知識や経験がないぶん、ネットとかで検索して悪い部分だけを読んでしまって(ていうかそこに目がいくのよ)、どんどんノイローゼみたいになってくもんだから、余計にホッとしたんだろな。


僕は昔っから、映画や本を見たり音楽聞いて泣くことはよくあるけど、実際に自分の身に起こる悲劇や幸福に対しては、溜め込むだけで涙には変換できなかった。でも、昨日はちょっっぴり泣いた。何かがほどけた。ほんと良かった。