少年と私~その① | * 僕は駆け出し作家 *

少年と私~その①

* はじめに *

なんだかね、最近、自信を喪失中でして。。。自信ないって訳じゃないけど、うまくいかない部分もあったりしていて、また違った自信を喪失って感じです。

昔から例え話がおかしいと言われてきましたけど、例えてみますw。(前にも似たこと言ったかもしんないけど)僕は山の頂上を目指してる訳ですよ、崖みたいなとこを必死で登ってる訳ですよ。そんでようやく登りきったと思ったら、今までと比べもんにならんくらいの崖がそびえ立っていたんですよ。「うっそ~ん」ってなもんですよ。ま、という感じですw。

とにかくです。自分のしていることは一生飽きることはないと思うし、いつまでも崖を登ると思う。でも、必死で登った崖の後に手に入れたものが悔しさだったよのさ。あーとにかく悔しいったらありゃしない。なんのこっちゃですな。

てことで、久しぶりに短編小説いってみます(なんじゃそりゃですな)。5話~7話ほどに分けて公開しますね。実話じゃないです。まだ完結もしてないです、勢いで書いてます。途中で終わらなけりゃいいけどw。なので適当に読んで下さい(笑)。

悔しい時ほど活動的な僕。頑張れ俺。応援して君w。




* 1 *


好きで始めた仕事。それは今もそう思っている。でもあの頃とは違う。いつの間にか情熱ってもんがどこかいったみたいなんだ。夢と現実とのギャップに喘ぎ、可能性を閉ざしてしまって…、つまりはやりがいを感じなくなったんだ。そして長い長い五月病が続いている。そういうこと。


「私はこの会社に必要なんだろうか?」 一度そう思うと、どんどん必要性を疑ってしまう。私が辞めても会社はまた新しい人材を雇うだろう。情熱をもった若々しいエネルギッシュな子がくるかもしれない。ただ存在するだけでも空気が和む可愛い女の子がくるのかもしれない。ただ言われた通りのことを、ただただこなしているだけの私よりいい人材はいくらでもいる。

もはやこの会社にとって、私という存在はただの代用品なんだ。そう考えだすと、前任者も私への代用品だったかもしれない。突き詰めていくと、この会社に本当に必要な人なんていないかもしれない。上司からしてそう、何もしないくせに怒ってエバって、朝の挨拶もしない。挨拶はされる奴が偉いんじゃなくて、する人が偉いんだ。こんなだから会社や社員が腐るんだ。ふん。
とにかく、ほとほと私は疲れ果てていた。いや、本当はあの事件以来、ずっと疲れていた。ごまかしていただけだ。前を向いたふりして、後ろ向きに歩いていた。ごまかしは長くは続かない。


でも、ある少年との出会いが私を変えた。私の何かがはじけたんだ。これはそんなお話(どんなお話なのよってね)。
本当は、会社にとって私が必要かどうかなんて、どうでもいいこと。関係あるけど関係ない。ただの前ふり。一応、現状を語るとこから始めただけ。まぁ、聞いて。



ある日の帰り道、私は海沿いの公園を散歩した。昔はよくココを散歩したものだけど、最近は毎日が忙しくて、そんな暇はなかった(他にもある理由はあるのだけど)。たまの休みの日にわざわざ歩こうなんて、そんな余裕も全くなかった。考えもしなかった。疲れた心と身体は一日の休みじゃとれることもなく、そのツケは日々にずんずんとのしかかってくる。結局、家でゴロゴロするのが私の休みの過ごし方になるんだ(それが余計に疲れる原因なのかもしれないけど…)。
今日ここに来た理由は分からない。ただフラリと気が付けば足が向いた。そんな感じだ。


新しく改装された道に少し気持ちを高めながら歩いていくと、灯台の向こう、海へ沈む夕焼けを見た。『今日もまた無事に一日を終えたよ』。まるでそう言っているかのように、オレンジ色の澄んだ光がこの世のすべてのものを染めあげて、波は穏やかに揺れていた。

         



続く…